ドルゾックス点眼薬（緑内障治療）5ml

説明

犬猫の緑内障治療薬です。
目の圧力を低下させる作用を持ち、緑内障による眼圧上昇を抑えます。
ドルゾラミド塩酸塩とチモロールマレイン酸塩の2種類の有効成分が含まれています。
ドルゾラミド塩酸塩は炭酸脱水酵素阻害薬です。
目の眼房水と呼ばれる成分の産生を抑え、眼圧を低下させます。
チモロールマレイン酸塩はβ遮断薬です。
アドレナリンのβ受容体を特異的に遮断します。
β受容体の遮断によって、全身の血圧を調整し、眼圧を低下させます。

動物病院で緑内障治療薬を受け取るには、全身の身体検査と眼科検査が必要です。

[都内における動物病院の例]

①初診料：1,000円〜2,000円程度（再診料は500円〜1,000円程度）
②調剤料：250円程度
③眼科検査料：5,000円程度
合計：初診の場合6,750円以上・再診の場合6,000円以上
ドルゾックス点眼薬（緑内障治療）のご使用方法
1回1滴、1日2回点眼してください。
症状によって点眼回数が変わる場合があります。
01
犬猫の瞼を軽く抑えて、目を開かせてください。

02
目の傍から点眼します。

03
溢れた目薬は、ティッシュなどで拭き取ってください。

わかりやすい！動画でドルゾックス点眼薬（緑内障治療）をチェック！

オーナーの方への注意事項

他の点眼剤と併用する場合には少なくとも5分間の間隔をあけて投与してください。
点眼時、容器の先端が眼やまわりの組織に触れないように注意してください。

次の疾患をもつ犬や猫には、獣医師に相談の上、慎重に投与してください。
1.肺高血圧による右心不全
2.うっ血性心不全
3.糖尿病性ケトアシドーシス及び代謝性アシドーシス
4.コントロール不十分な糖尿病
5.肝機能障害
6.眼内手術の既往等がある

緑内障は目の圧力が高まる病気です。
目の中にある眼房水という液体の排泄が上手くいかなくなり、目の圧力が上昇します。
目の異常によって発症する場合もあれば、内臓の病気から二次的に引き起こされる場合があります。
また、遺伝的に発症しやすい犬種もあり、その種類は50種類を超えます。
緑内障は片目に発症した場合でも、無治療であれば1年以内に対眼にも発症します。
緑内障に罹患すると、目の充血、痛みなどの症状が出ます。
目の痛みが深刻化すると、目を開けることができず、食欲不振や元気消失といった症状も発生します。
眼圧が高まると目が飛び出してきて、牛眼と呼ばれる状態になります。
目の圧力を下げる治療をしないと、目の網膜という部分が傷害され、最終的に失明に至ります。
治療には外科治療や、目薬での内科治療があります。
目の圧力を下げるには定期的な点眼が必要なので、目薬の投与は生涯必要になります。

直射日光を避けて室温で保存してください。
他の容器に入れかえないでください。

以下の薬剤との併用は注意が必要です

オミデネパグ、イソプロピル 、アドレナリン、ジピベフリン塩酸塩 、カテコールアミン枯渇剤 、β-遮断剤（全身投与 ・カルシウム拮抗剤 ・ジギタリス製剤 ・CYP2D6阻害作用を有する薬剤 、炭酸脱水酵素阻害剤 、アスピリン
以下にあてはまる場合は投与しないでください

気管支喘息、又はその既往歴がある、気管支痙攣、重篤な慢性閉塞性肺疾患がある
コントロール不十分な心不全、洞性徐脈、房室ブロック（II、III度）、心原性ショックがある
重篤な腎障害がある

以下のような副作用が出る場合があります。

目に対する刺激性、目の充血
目ヤニ、目のベトつき
皮膚炎
呼吸困難、呼吸不全
失神
下痢、嘔吐

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